猫が吐いた後の対処法、危険な嘔吐の見分け方とは?

猫はペットの中でも比較的よく吐く生き物です。 問題ない生理的な嘔吐がほとんどですが 中には見逃してはいけない危険な嘔吐の症状である場合も。 猫が吐いた後の対処法や危険な嘔吐の見分け方についてご説明します。

猫が吐いた後の対処法

猫が吐いてしまった後はどのような対処法をすれば良いのでしょうか? 人間でも吐いた後はぐったり辛いですよね。 猫はよく吐く動物と言えど、やはり吐くという行為は辛い物。 猫が吐いてしまった後はしばらく様子を見て いつもと変わらないようであれば問題ないでしょう。 すぐに餌をあげたり運動をさせたりはしないようにしてください。

吐くことによって水分がなくなってしまうので お水はいつでも飲める環境に。

心配のない嘔吐は

  • ご飯を食べた後吐く
  • 毛玉を吐く
  • 猫草を食べた後吐く

この3つは特に心配のいらない嘔吐です。

猫の胃の内容量は体重3kgなら180ml、4kgなら240ml程度

牛乳瓶1本分位しかありません。

ですので早食いや大食いをしてしまった時は

胃がびっくりして内容物を嘔吐します。

 

毛玉を吐く行為も生理現象です。

猫はよく毛づくろいをしますが

その際に自身の毛を飲み込んで、それを便や嘔吐によって

体内から排出します。

 

初めて猫の嘔吐を見た方は驚くかもしれませんが

正常な行為なのです。

ちなみに全ての猫が嘔吐するというわけではなく

全く毛玉を吐かない猫もいます。

 

次に猫草です。

猫草を食べて吐くのは理にかなっていて

猫は野生時代、胃がムカムカするとイネ科の植物を食し

わざと胃を刺激して吐きます。

猫草もこれと同じ作用があり、被毛が多く毛玉を排出したい時

胃がムカムカした時などの食べて吐こうとしているのです。

 

危険な嘔吐とは

猫の嘔吐の中には危険なものもあります。 具体的には

  • 嘔吐物に血や回虫が混ざっている時
  • 嘔吐物に異物が混ざっている時
  • 嘔吐物から便の臭いがするとき
  • 吐こうとするのに吐けない
  • 何度も繰り返し吐く
  • 嘔吐以外に症状が見られる時

嘔吐物に血、回虫、ビニールやボタンなど異物が混ざっている時はすぐに病院へ。

適切な処置をしないと病気が隠れていたり窒息などの危険性もあります。

 

猫にとって害のあるネギやチョコレートなどの人間の食べ物を食べてしまい

嘔吐を引き起こしている場合も。

 

嘔吐物から便の臭いがする場合、吐こうとするのに

吐けない場合は腸閉塞や毛球症という病気の可能性もあります。

 

何度も吐いたり、嘔吐以外に下痢や食欲減少、元気がないなどの症状も

病院で診てもらう必要性があります。

病気である可能性も

病気の症状で嘔吐してしまうこともあります。

 

・腸閉塞

腸閉塞(イレウス)とは腸に毛玉や異物が詰まって

正常に機能しなくなる病気で症状に嘔吐があります。

他にも水をよく飲んだり元気がなくなる

食欲減少などがみられます。

 

・毛球症

毛球症とは体内に溜まった毛を体外に

排出できなくなってしまった状態をいいます。

症状として嘔吐、便秘、えずく

食欲減少などがみられます。

 

・回虫症

回虫という寄生虫が体内に寄生する病気です。

体に害がない場合がほとんどですが

子猫や老猫など免疫力の弱い猫の場合は注意が必要です。

症状は嘔吐、下痢、元気がなくなる

咳、体重減少、お腹の張りなどです。

 

急性胃炎

胃の粘膜に突如として炎症が起きたことをいいます。

症状は嘔吐、嘔吐物に血が混ざる

何度も繰り返し吐く、食欲減少などです。

 

・門脈大循環シャント

門脈大循環シャントとは本来解毒をし肝臓に流れ着く血液が

解毒されず異常な血管を通り流れ着く病気です。

症状は嘔吐、尿結石、よだれ、血尿

おしっこの回数が多いなどです。

 

・尿毒症

腎炎、尿路症候群、腎不全などの病気が進んだ時に現われる病気です。

症状は繰り返し吐く、下痢、食欲減少などで

ひどい場合は昏睡状態に陥り命の危険もあります。

 

症状に嘔吐がある病気は他にもありますが変だと感じたら

すぐに病院へ連れて行きましょう。

上記で紹介した病気も早期発見で病院にかかれば

悪化を防げるものが殆どです。

猫の健康を守れるのは飼い主だけです^^